FLIE(東京都中央区)はこのほど、同社が運営する「フリエ住まい総研」が20歳以上のZ世代(1996年~2005年生まれ)105人を対象に実施した「Z世代の住まいに関する意識調査」の結果を発表した。現在、実家暮らしが約半数(48.6%)を占めており、独立に向けた暮らし、住まいへの希望や理想が見えてきた。
「理想の住まい」について聞いたところ、「交通の便がよい」(67.6%)が最も多く、「広さ/間取りが充実している」(60%)、「家賃/住宅ローンが安い」(49.5%)が続いた。住宅探しに、利便性・経済性を考慮したタイパ・コスパ重視の傾向がみられた。4位は「セキュリティが高い」(36.2%)で、防犯意識の高さもうかがえる結果となった。

将来的に希望する住まいは、「持ち家」(56.2%)が過半数を占め、「賃貸」(29.5%)、「特に考えていない」(14.3%)と続いた。持ち家派は「好きなように家を使うことができる」「資産になる」「安心感や安定感が得られる」、賃貸派は「引っ越しが容易だから」「持ち家は災害時の修理費が高くなりそう」「ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる」「金銭的に持ち家を持つのが難しい」とそれぞれ回答している。

住みたい場所で最も多かったのは「都心に近い郊外」(48.6%)だった。次いで「地方都市」(20%)、「都心」(15.2%)が続き、都心近くの便利さ・暮らしやすさとコストバランスを現実的に考えていることがうかがえる。

現在の働き方について聞いたところ、「完全出社」が34.3%と最多ながら、「フルリモート」(20.0%)、「ハイブリッド」(16.2%)も一定数いることがわかった。
今後の働く環境に、在宅ワークを「取り入れたい」(必ず取り入れたい40.9%・できれば取り入れたい48.6%)と考えているのは、約9割にのぼった。在宅ワークのニーズは非常に高く、「住まい=働く場」の意識が定着しつつあることがうかがえる結果となった。

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