Lib Work(熊本県山鹿市)は、土を主原料とした約100平米の3Dプリンター住宅「Lib Earth House model B」を同市内鹿央町に完成させた。
3Dプリンター技術と自然素材を組み合わせた第1作目「model A」の実証・検証を経て今回、強度・施工性・意匠性をさらに高めた「model B」をオーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッド、ogawa design studio、京谷建築設計室らとともに開発。
壁にはセメントを一切使わず、土を主原料に天然由来の素材だけで構成。セメントを一部使用していた旧モデル(model A)に比べて強度を約5倍に向上し、製造プロセスにおけるCO₂負荷を低減した。
同社によれば、土を主原料とした一般住宅用3Dプリンター住宅は国内初だという。


パッシブ設計を採用し、テスラ社の蓄電池「Powerwall」と太陽光発電パネルを採用。
壁内にはセンサーを埋設し、壁内部の温湿度をリアルタイムでモニタリングする「壁内結露監視システム」を導入。結露の発生や、素材の変化を事前に察知することで、長寿命かつ快適な居住環境に生かす。
さらに、IoT設備を標準装備し、エアコン、照明、浴槽をスマートフォンや専用モニターで遠隔操作できるようにした。


今年8月から「model B」の予約を開始。
同社は今後、世界初となるAIによるフルオートビルド(完全自動住宅建設)の実現を目指すとする。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。






























