ドイツ・スイスなど環境先進国発のエコロジー建材のみを輸入元として販売する自然素材専門商社のイケダコーポレーションは、7月からドイツの自然塗料メーカー・レイノス社の自然塗料製品を本格展開する。従来の自然塗料の乾燥時間を半減させる天然水性塗料や、発色(色彩の再現性)が良くカラー種類も豊富な外装材(無垢材)に適した高耐候塗料など、「これまでの自然塗料の課題を解決した“次世代の自然塗料”」を提供することで、住宅をはじめ高品質な木造建築・木質空間の普及拡大を後押ししていく考えだ。

天然の安全性と高い機能性を両立するレイノス社の製品を通じて“自然塗料2.0”の市場をつくっていきたいと意気込むブランドマネージャーの山本悠加さん(右)と、レイノス本社・アジア担当のスヴェン・メルテンさん。2人が掲げ持っているのは「国内にはまだない革新的な製品」として提供していく、屋内外に使用できる天然水性塗料・ウォーターオイルペイントのサンプル
イケダコーポレーション副社長の加藤俊和さんは、社会的な環境意識の高まりや、脱炭素社会の構築に貢献する木造建築の普及促進により、国内でも以前に比べ自然塗料は確実に広がっている一方で、「機能性・施工性といった課題が普及のブレーキとなり、停滞感があるのも事実」と指摘。
同社は、30年前から業界に先駆けて、塗料をはじめ自然素材の普及拡大に取り組んできた。国内リーディングカンパニーとして、「天然の安全性と高い機能性」を標榜するレイノス社の製品を通じて現状の課題解消を図り、国内の住宅・建築市場で“自然塗料2.0”を目指して「ギアを上げていく」考えだ。
レイノス社は1985年の創業以来、アクリル、ポリウレタンをはじめ有害物質を発生させる化学物質を原料として一切使用しない自然塗料のみを製造・販売。イケダコーポレーションでは、2年前にレイノスの天然粘土塗料「レームファルベ(No.656)」を内装壁用に先行リリースしたところ、設計事務所や工務店などに好評だったことを踏まえ、7月から新たに天然水性塗料(内外装用)「ウォーターオイルペイント(No.266)」、高耐候性塗料(外部用)「ウェザープルーフペイント(No.852)」、天然オイル塗料(内部クリア・着色塗料)「ナチュラルハードオイル(No.240)」の3製品をラインアップする。
住宅だけでなく木造化や無垢の木質空間が広がる建築市場で・・・この記事は新建ハウジング6月20日号12面(2025年6月20日発行)に掲載しています。
※既に有料会員の方はログインして続きを読む
有料会員になると、全ての記事が読み放題
有料会員
定期購読&会員サービス全てが利用可能! |
試読会員
「フルスペック」の有料会員を1ヶ月無料でお試し! |
デジタル会員・・・一部記事が閲覧可能! 会員登録する |
有料会員でできること✓
✓ | バックナンバー3年分が読み放題 |
✓ | DIGITALオリジナル記事が読み放題 |
✓ | クローズドのセミナー・スクールに参加できる |
有料会員向けおすすめ記事
![]() |
![]() |
検済なしでもフルリノベ可能にする「法適合調査」のポイント | 子育てグリーン住宅支援事業、2週間で予算の15%超を消化 |
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。