横浜市の小泉木材は材木店の傍ら工務店として活動。100年間続く法人を目指して事業継続を重視。持株会社・KIZUKIホールディングスと小泉木材やM&Aで買収した建築金物問屋、設計事務所で構成。2019年ごろより建設資材や土地の価格が暴騰。 横浜市青葉区では土地なし客が新築住宅を建てるには1億円が必要。一般層は戸建て住宅は建てられない状況に。
同社は2022年ごろより一般層が豊かな暮らしができる高性能賃貸を企画。横浜市青葉区の約200㎡の土地を約7500万円で購入。ほぼ同額の建設費で床面積84㎡の住戸を2つ備えた賃貸住宅を建てた。断熱等級7、耐震等級3の高性能な躯体が特徴。
※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号「建築バズ企画斬」掲載の事例から、小泉木材(神奈川県横浜市)の事例を抜粋したものです。
取材・文:大菅力
利回りを抑えて家賃を割安に
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「Kizuki Terracehouse 桜台」のファサード。南面に大きく開いている。植栽でプライバシーを保つ(上)。1階LDKの様子。写真の奥にキッチンがある(下) |
①UA値は0.23W/㎡K(断熱等級7)で気密性はC値0.2㎠/㎡。耐震性能は許容応力度計算による等級3。坪単価は約150万円(税込み)。同水準の戸建て住宅よりコストを抑えられた
②家賃は駐車場代を含めて22万円。太陽光発電を搭載しており光熱費が抑えられる。相場より2割安い。入居対象は子育て世帯のみ。家賃が浮いた分は子どもたちに投資してほしいとの考え
③家賃が割安の理由は表面利回り3.5%に抑えていること。高品質な建物として長期に渡り入居率や家賃水準を保って利益を生む。一般的な7〜8%だと建設コストがかけられない
④地主目線だと・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2025年5月10日発行)建築バズ企画斬』(P.48〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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