大建工業(大阪市)は、高性能+サステナブルな木質ボード「DIO woodcore(ディオ・ウッドコア)」のプロトタイプを開発。量産体制の構築と北米市場の拡大を目指す。
新しい木質ボードは、北米にある低圧メラミン製造の子会社・DAIKEN North America Ltd.(DNAL社、カナダ オンタリオ州)で開発を進めている新素材で、合板同等の高い曲げ強度とねじ保持力、製品表面の平滑性、寸法安定性をあわせ持つ。
カナダ産の材のみを使用し、それを現地で加工、北米エリアで販売する地産地消型の素材であることも特徴の1つとなっている。

「DIO woodcore」を床材基材に用いたイメージ
今年4月に米国で開催されたフローリング展示会「NWFA Expo」にプロトタイプを出展したところ、合板基材床材の課題を解決する新素材として、強度や耐水性、サスティナビリティが来場者から高い評価を得たとする。

米ノースカロライナ州で開催された木質フローリング業界最大級の展示会「NWFA Expo」に「DIO woodcore」基材の床材サンプルを出展
まずは床材基材用途での提案をスタートさせ、市場調査を行いながら、さらなる用途展開と量産体制の構築を進めたい考え。
6月と7月に東京・大阪で開催する「80周年記念フェア」において、この木質ボードを日本国内で初お披露目する。
■東京会場
2025年6月4、5日 10:00~17:00 東京国際フォーラム
■大阪会場
2025年7月9、10日 10:00~17:00 グランキューブ大阪
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