東日本不動産流通機構が4月18日公表した2024年度(24年4月~25年3月)の「首都圏不動産流通市場の動向」(PDF)によると、首都圏(1都3県)住宅市場は、新築戸建住宅の成約件数が前年度比51.3%増の7490件となり、2年連続で前年度を上回った。成約物件価格の平均は4439万円で同8.9%上昇。2021年度以降、上昇が続いている。
新規登録数は6万5535件(同6.3%減)となり前年度を下回ったが、価格は4800万円で同2.0%上昇した。2011年度との比較で約4割上昇している。都県・地域別の登録数は、神奈川県および横浜・川崎地域を除いて減少。東京都は2ケタの大幅減となった。
成約物件の土地面積は115.28㎡(同7.0%縮小)で4年ぶりに縮小。建物面積は98.78㎡(同0.02%縮小)で、ほぼ横ばいに推移した。土地(100~200㎡)の成約件数は6308件で同34.2%の増加。1㎡当たりの単価は平均で26.95万円(同9.0%上昇)となり、4年連続で上昇した。

新築戸建住宅の概況(資料より抜粋)
中古戸建・マンションとも大幅増
中古戸建住宅は、成約件数が前年比20.6%増の1万5869件となり、2年連続の増加。すべての都県・地域で2ケタの大幅増となっている。成約物件価格は、平均で3939万円(同1.7%上昇)となり、6年連続で上昇。平均土地面積は143.31㎡(同0.4%拡大)、建物面積は103.98㎡(同0.1%拡大)とともに拡大。平均築年数は22.89年で、3年連続で経年化が進んでいる。新規登録件数は7万4791件(同9.4%増)。中でも神奈川県での増加が目立った。価格平均は4316万円で同0.8%の上昇となった。

中古戸建住宅の概況(資料より抜粋)
中古マンションの成約件数は3万9736件(同8.6%増)で過去最高を更新。東京都多摩、埼玉県、千葉県で2ケタ増となった。成約物件の平均平米単価は78.06万円。12年連続で上昇し、過去最高となった。成約物件価格も12年連続上昇し、過去最高の4939万円(同5.1%上昇)となっている。平均築年数は25.28年と16年連続で経年化が進んだ。
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