ヤブシタグループのプロテクトアーツ(札幌市)は、国産のシェルター用換気システム「ATバリア150」を開発した。
政府は昨年3月、シェルターの整備に関する基本方針と技術ガイドラインを公表。避難シェルターに活用可能な地下施設の全国調査を実施し、今年3月には、所有者の協力を得られれば、現在の2倍の面積のシェルターが確保できるとの試算を出した。
これまで、国内で利用されるシェルター用換気システムの多くは海外製品に依存しており、安定供給や日本の環境への適合性に課題があったという。
そこで、空調・冷熱部材トップシェアのヤブシタグループと、名古屋大学大学院工学研究科の技術協力を得て、国産初のシェルター用換気システムを開発した。
HEPAフィルター+高性能ケミカルフィルターを組み合わせ、ウイルス、細菌、PM2.5などの微粒子に加え、化学兵器や放射性物質を含むCBRNE(化学剤、生物剤、放射性物質、核物質、爆発物)を除去。大容量の高性能活性炭がにおいを吸着する。
8人用(風量150m3/h)の販売予定価格は315万円〜(税別)。
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