東京都はこのほど、都内の文化財情報を掲載した「東京都文化財デジタルマップ」を公開した。都との連携により、1年を通じて公開事業を実施している文化財を紹介するもの。都内に点在する文化財が地図上で一目で分かり、現在地からの経路も表示できるため、土地勘がなくても気軽に文化財巡りが楽しめる。

東京都文化財デジタルマップ
掲載している文化財は建造物、美術工芸品、古文書・考古資料、史跡、天然記念物など。文化財の概要や館内設備、常時開催している通年イベント、駐車場情報、写真撮影の可否などを紹介している。1カ月間により多く検索された文化財のランキングも掲載されている。
言語は日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応。「マイマップ」機能でお気に入りの文化財が保存できるほか、実際に文化財を訪れてチェックインすると、訪問した数に応じた称号(バッジ)が獲得できる。
近代建造物では、都指定有形文化財「旧李王家東京邸」(千代田区・1930年築)、重要文化財「旧前田本邸」(目黒区・1929年築)、重要文化財「自由学園明日館」(豊島区・1921年築)、都指定有形文化財「旧マッケーレブ邸(雑司が谷旧宣教師館)」(豊島区・1907年築)などが紹介されている。

旧前田本邸(左)と旧李王家東京邸(提供:Adobe stock他)
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