東京カンテイ(東京都品川区)は3月10日、主要都市における2月の新築小規模一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の供給動向を発表した。首都圏・近畿圏は反転下落、中部圏は連続上昇した。
首都圏の平均価格は、前月比2.0%減の5461万円と3カ月ぶりに下落した。東京都は1.5%増の6865万円と3カ月連続上昇し、前年同月比は約10%増の水準となっている。
神奈川県は4954万円(0.2%増)、埼玉県は4416万円(0.8%増)といずれも2カ月連続上昇。千葉県は4485万円(0.1%減)と僅かながら首都圏で唯一下落したが、前年同月比は全都県でプラスを示した。戸数は3県で2ケタ増となり、東京都の供給シェアが縮小。千葉県・埼玉県は前年同月比も増加に転じ、シェアが拡大した。
都市別では、東京23区が7859万円(2.4%増)と3カ月連続で上昇。城南・城西エリアが牽引し、前年同月比は10%超えとなった。都下は4816万円(0.7%増)と反転上昇し、前年同月を連続で上回った。
横浜市(1.4%減)は3カ月ぶりの下落、川崎市(2.9%減)は反転下落した。相模原市(4.0%増)は3カ月ぶりに上昇。千葉市(3.0%減)は下落に転じ、前年同月が高水準だったことから前年同月比も大きくマイナスとなった。さいたま市(1.4%減)は3カ月ぶりに下落した。
近畿は4000万円台割り込む、中部は連続上昇
近畿圏は、前月比3.8%減の3904万円と4カ月ぶりに下落し、4000万円台を割り込んだ。大阪府は3808万円(5.3%減)と反転下落し、全体の価格を押し下げた。戸数は63.8%増と大きく増加している。
兵庫県は4440万円(0.2%増)と上昇率が縮小したものの、5カ月連続で上昇。京都府は3684万円(9.2%増)と上昇に転じた。
都市別では、大阪市が4521万円(2.0%減)と反転下落。堺市(9.3%減)は2カ月連続で下落し、下落率も拡大。前年同月もマイナスに振れた。神戸市(1.7%減)は3カ月ぶりの下落。京都市(6.9%増)は上昇に転じ、主要都市で唯一のプラスとなった。
中部圏は、前月比3.8%増の4145万円と2カ月連続上昇。愛知県は3.0%増の4131万円と3カ月連続で上昇した。名古屋市は4338万円(3.1%増)と2カ月連続上昇し、7カ月連続で4000万円台を維持している。
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