廣瀬宏幸氏は安成工務店の営業部門を司る執行役員であり、営業畑を歩いてきた熟練の営業マンでもある。廣瀬氏によると若い営業担当は直属の上司の影響を強く受ける。
廣瀬氏が駆け出しのころ、配属された支店ではベテランの女性営業担当がおり、何でもフランクに質問できたことが成長につながった。
逆に規律が厳しい店長の支店では萎縮してコミュニケーションが取りづらく、営業担当が伸び悩んでいるのも見てきた。上司と相性が悪いと最近目立つ3年未満での若手の離職にもつながる。
取材・文:大菅力
上司と若手はフラット過ぎてもだめ
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廣瀬氏が山口支店の店長の時代に企画した、社長の安成信次氏と同支店社員の勉強会兼バーベキューイベント。大規模な工務店になると社長と触れ合う機会がない。イベントを企画することで経営者の熱量の高い言葉に触れさせて、モチベーションを高める。これも上司の仕事の1つ |
❶営業担当の育成は上司とのコミュニケーションが重要。そのため、上司は若手社員と定期的に面談をすることが望ましい。面談時には仕事上の悩みや会社への不満を共有してもらうことで、ガス抜き効果が期待できる
➡︎聞き出した各種の問題点については、対処法を指示したり解決策を示唆することが大切
❷相談相手は、まずは直属の上司が望ましい。例えば、支店長のような全体を管理する立場の人が相談相手だと、若手社員は大きな改善を期待してしまいがち
❸相談内容が会社の体制に関わるような内容だった場合・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー3月号(2025年2月28日発行)脱まったり工務店』(P.44〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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