南東北・北関東の工務店などによるコミュニティ「住まいるLab.」は2024年12月、福島県郡山市内で住宅の壁内結露を防ぐ手法(設計・施工)と、それを踏まえた性能向上リノベーションの実践事例について学ぶセミナーを開催。約40人が参加した。工務店への技術支援の実績も豊富な住まい環境プランニング(岩手県盛岡市)代表の古川繁宏さんが講師を務め、フルリノベした自宅の事例も交えながら解説した。

結露対策については業界内外でさまざまな情報が飛び交う中、プロの実務者として「できるだけ正確な知識、情報を獲得したい」との狙いでセミナーを開催
古川さんは「(健康被害など)住まい手の安全性を脅かす結露対策は省エネよりも大切」と指摘し、自社が第三者的な立場から被害調査や修繕(性能回復)工事の計画策定に携わった築7年の住宅における結露被害の事例を紹介。調査結果から、躯体に関わる結露要因として「防露壁体の構成破たん」、「建て方時の雨水の閉じ込め」、「通気が滞り、外部に水蒸気が排出できない」の3点が認められたとした。
古川さんは、これまでに数多くの結露調査を行ってきた経験も踏まえながら・・・
この記事は新建ハウジング1月30日号3面(2025年1月30日発行)に掲載しています。
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