住宅金融支援機構(東京都文京区)は1月21日、2024年4月から9月に住宅ローンの借入れを行った人を対象に実施した「住宅ローン利用者調査(10月調査)」の結果を公開した。回答数は1419件。
住宅ローンの金利タイプは、「変動型」が前回調査(2024年4月)比0.5ポイント増の77.4%、「固定期間選択型」が13.5%(同1.6ポイント減)、「全期間固定型」が9.0%(同1.0ポイント増)だった。
今後1年間の住宅ローン金利見通しについては、「現状よりも上昇する」が62.9%と前回調査から12.4%増加。「ほとんど変わらない」は10.5%減の26.6%、「低下する」は0.2%減の2.5%だった。

今後1年間の住宅ローン金利見通し(金利タイプ別)
日銀の金融政策変更により、2024年3月にマイナス金利が解除され、同年7月に政策金利が0.1%から0.25%程度まで引き上げられたが、住宅ローンの選択に「変化があった」のは約4割(39.1%)だった。変化内容には「借入額を減らした」(5.4%)、「変動金利タイプから固定金利タイプへ見直した」(5.0%)などがあげられた。
住宅ローンで「ペアローン」を利用しているのは26.4%(前回調査比3.6%増)、「収入合算」は12.6%(同2.8%減)で、合わせて約4割がいずれかを利用している。年代別では、「20~29歳」の65.4%がペアローン・収入合算を利用。「30~39歳」は42.9%、「40~49歳」は25.6%、「50~69歳」は16.5%となり、若い世代ほど利用割合が高くなっている。
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