凸版印刷(東京都千代田区)は6月22日、シート型生体センサーで睡眠状態を解析する宿泊業界向け「SensingWave 睡眠見守りシステム」の販売を開始した。
同サービスでは、同社が独自開発したシート型生体センサーをベッドマットレスの下などに設置し生体信号を取得。山形大学工学部応用生命システム工学科・新関久一教授の協力のもと開発した独自のアルゴリズムを用いてデータを解析し、覚醒や就寝、寝返りの有無など睡眠状態を把握するというもの。生体信号を電気信号として取得するセンサーのため、専用の器具を装着することなく必要な情報を得ることができる。
各データをスコア化して睡眠タイプを分析し、アドバイスコメントなどの解析結果を記載した「睡眠レポート」としてフィードバックされる。なお、アドバイスコメントは、睡眠コンサルティングを手がけるニューロスペース(東京都墨田区)の協力を得て作成している。
同社は、睡眠を見える化することで、睡眠の質を向上させたいというニーズに対応。導入企業は「睡眠レポート」をクラウドサーバからダウンロードし、顧客に提供することができる。
同サービスは、阪急阪神ホテルズ(大阪市)が運営する、眠りをデザインするホテル「レム日比谷」(東京都千代田区)にて採用され、1日5室限定で体験可能。
2018年の売り上げ目標は約1億円。
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