住宅金融支援機構(東京都文京区)は、満60歳以上を対象とするリバースモーゲージ型住宅ローン【リ・バース60】の2025年7~9月までの利用実績を公表した。全体の利用実績をみると申請戸数は316戸で前年同期比79.4%、実績戸数は271戸で同85.2%、実績金額は37.8億円で同75.8%となり、前年同期を下回っている。
変動金利等タイプは申請戸数281戸(同70.6%)、実績戸数256戸(同80.5%)、実績金額35.8億円(同71.7%)と前年同期比はすべての項目で減少。一方、今年1月に導入された全期間固定金利タイプは申請戸数35戸、実績戸数15戸、実績金額2.0億円となり、直前期である4~6月の実績を上回った。
【リ・バース60】全体の借入申込者の利用実態については、平均年齢69.8歳、平均年収386万円で、年金受給者が56.6%を占める。資金使途は戸建リフォームが35.4%、注文住宅が29.4%、借換えが12.7%、新築マンションが11.7%、中古マンションが6.0%となった。資金計画の平均は所要額2765万円、融資額1415万円、毎月支払額4.2万円となっている。
利用地域に占める割合は神奈川県が12.7%で最多、次いで千葉県(7.0%)、愛知県(6.3%)、東京都(6.0%)、埼玉県(5.4%)、山口県(5.1%)、静岡県(4.7%)、兵庫県(4.7%)の順。住宅や住宅ローンを必要とする理由は「住宅が古い」が57.6%で最も多く、借換えが12.3%、住替えが9.8%と続く。利用タイプの割合は全件がノンリコース型だった。
取扱金融機関については、機構ホームページで確認可能だ。

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