阿部興業(東京都新宿区)は10月21日、創業80周年を記念し、木製ドアの新シリーズ「8 doors / hidden shadow」を発表した。デザインは、世界的に活躍するデザインオフィスnendo(東京都港区)が手がけた。
同シリーズは、ドアに透光性のあるデザインを採用し、時間の流れが感じられ、扉の向こうの風景を想起させる情緒的な価値を付与した。伝統的な格子柄が浮かび上がる「koshi」、繊細な麻の葉紋様をあしらった「asa no ha」、内部の重なりが奥行を感じさせる「kasane」、幾何学的な市松紋様の「ichimatsu」、縞模様がグラデーションを描く「shima」、丸い飾り窓が特徴の「enso」、菱格子紋様をあしらった「hishi goshi」、波のような揺らぎを感じさせる「nami」の8デザインで構成。視線を遮りながら、空間に複数の表情を演出する。

8 doors / hidden shadow designed by nendo.
同社独自の電設技術を活用し、内部にLEDパネルを組み込んだ。LEDライトをつけると陰影のデザインが浮かぶしくみとなっている。

同社は同シリーズを通し、次の100周年に向け、社会に新たな視点を提示していくとしている。今後、創業80周年記念展示を皮切りに、国内外の展示会で順次展示予定。11月19日は「大阪新商品展」(大阪オービックホール)、1月6日~9日は「CES 2026」(米国ラスベガス・コンベンションセンター)、1月28日は「横浜新商品展」(横浜市開港記念会館)に出展する。
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