全国古民家再生協会(東京都千代田区)は、持続可能な建築と資源の再利用をテーマにした建築コンペティション「第12回再築大賞」の作品を募集している。応募期間は7月31日まで。
「再築大賞」は、再利用可能な資材を活用し、長期にわたり快適に暮らせる住宅の設計・施工事例を全国から募集。再生・再築・移築のいずれかを行った古民家が対象の「古民家移築・再築部門」、構造材に古材ならびに自然乾燥材の国産材を使用している新築物件の「古材リユース部門」で構成され、いずれも竣工から3年以内(2022年以降に竣工)であることが条件。
今年度は、各部門の最優秀賞に国土交通大臣賞、環境大臣賞、その他優れた作品に林野庁長官賞が授与される。表彰式は、10月25日の全国古民家再生協会第13回全国大会兵庫大会内(神戸市)にて実施する。
同賞は、国産自然乾燥材の利用促進や高耐久・健康住宅の普及を図るとともに、熟練した建築事業者の技術力と創造力を発信し、持続可能な未来への取り組みを社会全体で共有する場となっている。建築業界で求められている気候変動対策やカーボンニュートラルといった課題を解決する最前線として位置づけられ、技術だけでなく「住まい手の視点」「環境配慮」「地域資源活用」などの観点からも評価される。

第11回再築大賞表彰式のようす
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