LIFULL(東京都千代田区)が運営する不動産ポータル・LIFULL HOME’Sはこのほど、「実家暮らし」に関する調査結果を公表した。現在、20代で実家に暮らしている割合は37.7%で、1人暮らし(27.7%)を大きく上回った。30代・40代でも、実家に暮らす人が約3割を占めている。
実家暮らしの理由としては、年代を問わず金銭的な理由がトップに。「貯金をしたいから」が20代(48.6%)、30代(47.0%)で特に高い一方、40代では「家賃や生活費など1人暮らしのための費用を払えないから」が36.8%で最多となった。
20代では「趣味や推し活にお金を掛けたいから」(26.3%)も目立つ。その他には「親の介護」や「親が高齢で心配」といった声もあり、家族のサポートや心理的な安心感を重視する人も多いことが伺えた。
また、20代では今後、実家を出る予定や意思がある割合が半数を超えたのに対し、30代、40代では減少。30代では52.5%、40代は70.3%が、予定や意思はないと回答。年代が上がるごとに、実家を出る意思が低下する傾向が見られた。
また、実家暮らしの約4割は、通勤時間を60分以上と回答。通勤時間の長さよりも、実家で暮らすメリットを感じていると見られる。
同調査は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県出身・在住の20~40代の男女4943人を対象に、4月25日から5月7日にかけて実施。
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