首都圏中古住宅、成約件数プラスも東京都区部・埼玉県は減少

東日本不動産流通機構（東日本レインズ、東京都千代田区）はこのほど、首都圏（1都3県）と札幌市・仙台市の12月の不動産流通市場の動向を発表した。成約件数は、首都圏中古戸建て住宅が前年同月比4.4％増加。中古マンションは同3.7％増加し、7カ月連続で前年同月を上回った。札幌市は中古戸建てが同50.0％増と大幅に増加し4カ月連続プラス、中古マンションは同6.5％減と5カ月ぶりに前年同月を下回った。仙台市は中古戸建てが同15.9％増と2ケタ増加し、中古マンションは同1.1％増と2カ月連続で前年同月を上回った。

首都圏の中古戸建ての成約件数は1082件（前年同月比4.4％増）と増加したが、東京都区部（同3.0％減）、埼玉県（同2.6％減）のみ減少。千葉県（同10.3％増）と神奈川県他（同11.7％増）は2ケタ増となった。新規登録件数は5183件（同22.5％増）で、12カ月連続で前年同月を上回った。成約価格は3926万円（同1.4％増）と、4カ月連続で前年同月を上回ったが、東京都区部（同4.5％減）と多摩（同10.2％減）のみ下落。新規登録価格は4388万円（同2.8％減）で8カ月連続で前年同月を下回った。土地面積（同0.5％増）は2カ月連続上昇、建物面積（同0.04％減）は3カ月ぶりに下落した。

首都圏の中古マンションの成約件数は2941件（同3.7％増）で7カ月連続で前年同月を上回った。成約㎡単価は74.82万円（同7.0％増）で44カ月連続で前年同月を上回った。千葉県（同1.6％減）のみ下落した。成約価格は4784万円（同9.4％増）で43カ月連続で前年同月を上回った。専有面積は63.94㎡（同2.3％増）だった。