ポラスグループ(埼玉県越谷市)が6月30日発表した2022年3月期決算は、売上高、経常利益、純利益がいずれも過去最高額を記録した。売上高は前年比20.2%増の2800億円、経常利益は89.0%増の334億円、 親会社株主に帰属する当期純利益は71.1%増の86億円となった。
注文住宅事業では、契約棟数が前年比16.4%増の702棟となった。宿泊体験も一部可能な同社単独展示場「体感すまいパーク」を4拠点に拡大し、住宅展示場を“出会いの場”から、事前に集めた情報の“確認の場”へと明確にシフトしたことで、他社との差別化ができ、受注増につながった。
一方、主力事業である戸建分譲住宅事業は、契約棟数が前年比5.0%減の3050棟となったが、コロナ禍により生活環境の変化が見られるなかで、ITを活用した非接触型の営業活動を拡充。ウッドショック等による建築費の高騰を受け、企画方針を見直し、ユーザー目線の間取りと生活提案を強みとした新シリーズ企画の投入などに取り組んだ。
2023年3月期の連結業績予想については、エネルギー価格の高騰、世界的なインフレの進行、ウッドショックや円安による資材価格の上昇、国内ではインフレや金利上昇など、不安定な状況を見込み、売上高2900億円(前年比3.5%増)、経常利益250億円(前年比25.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益64億円(前年比25.5%減)とした。
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