第３回　アウトドア家具で屋外空間を楽しむ［エクステリア編］　矢島武志

＜文：セキスイデザインワークス　矢島武志＞

　「部屋から眺めて楽しい」「外で過ごしても楽しい」。理想のアウトドアリビングの提案には、そこで楽しむアイテムにもこだわりたいもの。柔らかな光に包まれた屋外空間にアウトドア家具を取り入れるだけで、そこで過ごす時間が断然に心地よいものになります。アウトドア家具の活用は、機能性の高さだけでなく、その優れたデザイン性・ファッション面からも人気を集めています。今回は、インテリアとしても多くの人から注目されているおすすめのアウトドア家具を紹介致します。

■リクライニングタイプと籘編み風のチェアが人気

　アウトドアブランドが作る家具は機能性を第一に考えられています。折りたたむとコンパクトに収納でき、車のトランクに詰め込んで、山へ海へと持ち運びができます。お出掛け後は、倉庫にしまわずに、テラスやバルコニーでも活躍。そんな機能性の高いアウトドア家具の中でも、リクライニングタイプのチェア（写真右上）が今、人気です。背もたれと連動して足元が上がる仕組みで、座る姿勢からデッキチェアで寝そべる感じに。好みの角度でゆったりとくつろげます。身を沈めるようなハンモック感覚がとても心地よく、家族との素敵な時間をサポートします。　手編みの温かみが心地よい、籘編み風のガーデンチェア（写真右下）は、思いっきりリゾート感覚にひたれます。欧米では屋外用の家具は決して特別なものではなく、インテリア家具と同じように生活の一部となっています。屋外で使用するので耐久性はもちろん、メンテナンスもしやすく、リサイクル可能な材料です。最近では、このアジアンリゾートテイストの籘編み風ガーデンチェアは世界的にも非常に人気です。単に外国製家具を輸入してきたものではなく、日本人向けにサイズダウンを行うなど、「JAPAN オンリー」のデザインを取り揃えているブランドが人気です。

■オススメ・レシピ／アウトドアチェアブランド

	【ラフマ（Lafuma）】 ラフマの家具製品は、全てフランス本社の工場で生産。歴史の中で培われてきたノウハウを生かし、インドア・アウトドアどちらでも使える幅広い商品を用意しています。
	【スノーピーク（snow peak）】 スノーピークは製品に保証書をつけていません。それは、『永久保証』だから。ハードな環境で使う商品だからこそ、「道具は壊れたら直して使う」という考え。そんな姿勢も支持されています。
	【レーハウ社（REHAU）】 レーハウ社が提案する籘編み風ガーデン家具「ラウコード」は、自然な風合いが魅力。また、耐用温度も130℃～マイナス70℃と機能的にも安心して使えます。