中国木材　「ドライビーム」など広島本社で代替生産　鹿島工場が操業停止

　製材大手の中国木材（本社：広島県）は「ドライビーム」などの米材製材品を生産する鹿島工場（茨城県神楢市）で構内路面の亀裂やうねりがあり、操業を停止している。建物や設備に被害はないが、水・電力などのインフラが復旧していない状態だ。

　同工場は物流センター機能も持っているが、生産が可能になったとしても、トラック不足や燃料不足が深刻化しているため、出荷はできないとみられる。流通正常化の見通しがわからず、操業再開のめどは立っていない。

　同社経営企画部によると、鹿島工場の生産減少分は本社工場などの代替生産によりバックアップが可能。だが、供給ひっ迫を見込んだ注文が現在も入っていて「首都圏など関東エリアでは納期回答ができない」（経営企画部）状況だ。

　同社は津波の被害を受けた宮城県内の東北センターも、稼動を停止中。従業員の人的被害はなかったとしている。