名古屋市東区で諸戸の家が、庭園デザイナー石原和幸さんをはじめ6人の匠が設計段階から参画した超高級邸宅「SUPER LUXURY 東区徳川邸」3棟を完成させた。総事業規模は約11億円。各分野の専門性を初期設計に組み込み、住宅設計から外構計画まで匠の技術と思想を有機的に統合した住まいを実現した。
英国チェルシーフラワーショーで計13回の金賞を受賞した石原さんがプロジェクトの中核を担当。組子細工、オーダーキッチン、左官、空間デザイン、植栽の分野で国内外に実績を持つ5人の匠も参画し、領域を明確に分担しながら設計を進めた。
完成したのは「NOBLE LUXURY」「MAJESTIC LUXURY」「AUTHENTIC LUXURY」の3棟で、それぞれが異なるテーマと設計意図を持つ一点物の邸宅となった。特にMAJESTIC LUXURYでは、石原氏の思想が邸宅全体のコンセプト形成に深く反映。室内リビングには自然の渓谷を再現した「ロックアート」を採用し、内外の境界を越える空間体験を創出した。エントランスには岐阜県産の銘石「恵那石」を用いたオブジェを設置。一部に磨き加工を施し、自然素材の荒々しさと現代的な美しさを両立した表現とした。
各分野の匠は素材選定や空間構想にも思想を反映し、施工工程にとどまらず、設計思想そのものに専門家の判断を織り込んだ。国内の伝統技術者が減少する中、諸戸の家は高度な専門技術を現代のラグジュアリー市場の価値として昇華させる狙いを持つ。
諸戸の家レジデンスプロデューサーの杉山貴紀氏は「本プロジェクトでは、住宅としての完成度以上に、匠の仕事が住む人の感性にどう作用し、情緒的価値として残るかを意識した」と説明。「6人の匠がそれぞれの仕事として関与した事実そのものが、住まいにとっても、匠にとっても将来につながる実績になる」とした。

写真左からNOBLE LUXURY/MAJESTIC LUXURY/AUTHENTIC LUXURY
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