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東京都江戸川区で1人、みずる工務店を営む水流隆史氏は、大工として現場に立ちながら、営業も見積もりも現場管理も自ら担う職人直営のスタイルにこだわってきた。ウェブやSNS、集客プラットフォームを活用し、リアルな地域との接点も持ち続け、1人ですべてをこなすゆえの柔軟性で地域のあらゆるリフォーム需要に応えている。
取材先:みずる工務店 取材・文:編集部
現場の大工だからこそワンストップ対応が高効率
独立当初、水流氏が最初に直面したのは「材料をどう仕入れるか」という壁だった。本来なら紹介を受けて仕入れルートを開くのが一般的。だが「下請け時代は現場監督や他の職人との関係づくりに関心を持たず、目の前の作業を効率よくこなすことばかりを優先していた」ため、いざ元請けとして事業を始めても資材の仕入れや価格交渉の経験もなく、職人への賃金交渉の経験もない
➡結果、問屋からは「前金でなければ門前払い」という現実に突き当たり、資金繰りの厳しさを痛感した
➡1〜2年で最低限の仕入れルートを確保。その後は約10年をかけて問屋の担当者と粘り強く関わり、困ったときには支えてもらえる信頼関係を育てており、この関係がクレーム対応や緊急時の調達にも欠かせない基盤になっている
下請け時代には、現場に関わる監督や職人の中に「都合が悪くなると連絡を絶つ人」「見えない部分を軽視する人」がいる一方で、誠実に取り組む人とは長く信頼関係を築けることも学んだ。その経験から「信頼できる人とだけ組む」という姿勢を貫き、営業や監督を雇わず、自らが現場も経営も担うスタイルにたどり着いた
➡効率だけを優先すれば人は自分本位になり、問題が起きた際には「自分は悪くない」と責任を回避する者も出てくる。だからこそ・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2025年9月30日発行)リフォーム狙い撃ち』(P.30〜)でご覧ください。
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