キッズデザイン協議会(東京都港区)はこのほど、第19回「キッズデザイン賞」の優秀作品36点の中から、最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞を選出し発表した。10月6日に虎ノ門ヒルズ森タワーにて表彰式・シンポジウムを開催する。
住宅関連では優秀賞(経済産業大臣賞)に、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門」のYKK AP(東京都千代田区)『伸縮ゲート レイオス』と、「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」のキノアーキテクツ(東京都新宿区) / 檸檬会(和歌山県紀の川市)『レイモンド斑鳩こども園』が選ばれた。
『伸縮ゲート レイオス』(YKK AP)は、道路への飛び出し防止が求められるオープン外構が人気となるなか、門扉として安全性を確保しつつ、折りたたんだ際の安全性と、よじ登りや指はさみなどの事故防止に配慮している点が評価された。

優秀賞(経済産業大臣賞)「伸縮ゲート レイオス」YKK AP
『レイモンド斑鳩こども園』(キノアーキテクツ / 檸檬会)は、季節や自然との触れ合いを促す空間づくりが機能的かつ美しく、地元産材の列柱に囲まれたホールの存在感は圧倒的。外の回廊は縁側のようにも使われ、子どもに自由な遊びを促す装置として機能しており、子どもの記憶に深く刻まれるデザインとして高く評価された。

優秀賞(経済産業大臣賞)「レイモンド斑鳩こども園」キノアーキテクツ / 社会福祉法人檸檬会
奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)は、YKK AP(東京都千代田区)『ウチリモ 内窓』と、サンユウテック(茨城県つくば市)『後付け自動窓ロック「わんぱくロック」』が受賞。
『ウチリモ 内窓』は、引手に手を入れると飛び出るストッパーが、子どもの指挟みこみ事故に有効と考えられる。延長部材なしで後付けが可能で、掃除のしやすさも衛生的。『後付け自動窓ロック「わんぱくロック」』は、子どもが単独でベランダに出ることを防ぎ、転落事故防止に有効な点が評価された。
特別賞(審査委員長特別賞)は、翔設計室一級建築士事務所『臼杵市総合公園子ども広場こどもトイレ』、ユニバーサルホーム(東京都中央区)『子どもたちが健やかに成長できるシームレスハウジング Novel(ノヴェル)』が受賞した。
『臼杵市総合公園子ども広場こどもトイレ』は、木造平屋建ての開放感のあるトイレで、子ども専用サイズのトイレを設置。多目的トイレ内にベビーバススペースを用意するなど、徹底した子育て目線の設計となっている。
『子どもたちが健やかに成長できるシームレスハウジング Novel(ノヴェル)』は、リビング空間のデザインがシンプルで美しく、パブリックとプライベートを自由に使い分けることが可能。量産型住宅の空間づくりのなかで、交流を中心としたライフスタイルに特化したデザインが評価された。
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