オールリンクリフォームズ(東京都渋谷区)は、一軒家の外壁リフォーム経験者1029人を対象に「外壁リフォーム実施のきっかけと業者選び」に関する実態調査を実施、その結果を9月11日に発表した。業者選びの情報源は「知人や家族からの紹介」が全体の37.5%で最多(複数回答)だった。信頼できる経験談や安心感が重視されていることがうかがえる結果となっている。以下、「住宅メーカーや建材メーカーからの紹介」(20.1%)、「インターネット検索」(19.7%)の順で続く。

見積もり依頼社数は半数以上が「1社のみ」(54.5%)と回答。「2社」(24.0%)、「3社」(16.3%)は合わせて約4割で、比較検討による選択も一定数存在している。
見積時点で想定していた予算設定に関しては、「100万円〜150万円未満」が最多の28.7%。これに「70万円〜100万円未満」が21.4%で続く。一方、「150万円以上」の中〜高価格帯を想定する回答も全体の約4割を占め、住宅の規模や劣化状況によって予算に幅があることが示された。
実際にかかった費用は「予算と同じくらい」が55.2%で最多だったが、当初の見込みから外れ、「予算を超えた」(27.3%)、「予算と比べて安くなった」(17.5%)と回答する人も一定数存在している。
「予算を超えた」人に理由を尋ねたところ、「より高性能な塗料や建材など、質にこだわったから」が44.8%で最多だった(複数回答)。「当初予定していなかった箇所の修繕やリフォームも追加で依頼したから」(37.7%)、「劣化が予想以上にひどく、追加工事が必要になったから」(36.7%)という回答もそれぞれ4割近くを占めている。一方、「予算と比べて安くなった」ケースでは「複数業者の比較検討によって安価な業者を見つけた」が最多で50.6%だった。
業者選定の最終的な決め手は「担当者の人柄や提案内容に信頼感を持てた」が31.6%で最多(複数回答)。「施工実績や経験が豊富だった」(26.8%)、「見積もり価格が予算内・他社より安かった」(25.7%)も4分の1以上を占めているが、価格や実績以上に“信頼できる相手に任せたい”という心理が上回ることが明らかになった。

調査を行ったオールリンクリフォームズは、外壁リフォームの成功について「比較による選択肢の確保」「想定外への柔軟な対応」「担当者との信頼関係」という3つの要素が重要だと解説。「価格だけでなく、提案の質や対応力を見極める目を持つことが、納得のいくリフォーム実現につながる」とまとめている。
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