森未来(東京都港区)はこのほど、A6サイズ・文庫本型の木材サンプル集「森未来文庫」の提供を開始した。
木材のリアルな質感、重量感、ディテールを「触れて、比べられる」樹種・加工処理の木材サンプル集で、木材を使った設計・デザインに役立てることが可能。プロジェクトごとに用意する従来の使い捨て型ではなく、本のように繰り返し手に取り、使用することを前提に設計されており、木材サンプルの廃棄削減・木材サンプル作成コスト低減につながるという。

施主や担当者が「森未来文庫」を利用することで、素材選定におけるイメージを共有し、方針決定をスムーズに進めることができる。サンプルごとに産地や特徴、用途などの背景情報を掲載しているため、基礎知識の習得と、設計・調達・生産・利用の全工程での責任ある素材選びが可能となる。
設計・デザインの現場では、木材サンプルが空間コンセプトや意匠検討の重要なツールとして活用されているが、プロジェクト完了時には廃棄されることが多い。同社は、木材の選定時に産地や樹種だけなく、地域や林業といった背景に目を向けることが空間づくりのコンセプトに深みを与え、提案力向上につながるとして、文庫本型の同サンプル集を開発。比較・検討だけでなく、木材の特徴や背景への理解を深める情報ツールとして提供する。
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