トミオグループはホールディングス会社の下にトミオ、トミオケアなどの関連会社や社会福祉法人を束ねる。トミオは建築と生活関連事業を担う。トミオの建築部門は注文・分譲住宅、非住宅木造のほかリフォームと不動産売買仲介も手掛ける。近年、施設建設が好調。生活関連事業の中心は「トミオヴィレッジ」。本社敷地を利用して複数店舗を運営。トミオの社員はパート・アルバイト含めて約60人。建築部門は15人。建築部門以外は女性社員が9割。売上はグループ全体で45億弱、トミオが18億円。トミオの約4割が建築だ。
※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー6月号「確認リノベ超白的Q&A」掲載の事例から、トミオ(千葉県千葉市)の事例を抜粋したものです。
取材・文:大菅力
住宅事業の将来性は低いと判断
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同社が手がけた住宅型有料老人ホームの例。同型の窓が並ぶ親しみやすいファサード(左)。同建物の共用スペース。素材感のあるくつろぎやすい空間(右) |
①2011年の東日本大震災で同社のある千葉市も被災。打合せが進まず、着工がずれて工程が遅れた。入金ゼロの時期が3カ月あった。1つの事業に特化するのはリスクと考えて住宅・建設業からの脱却を目指した
②もともと戸建て住宅は性能や意匠をまねやすく、差別化が難しい。集客単価も高い。そこにインフレ。市場縮小するものの退場する会社は少ない。大手も強く、完全な過当競争
③さらに設計や監督などの人材難。労働時間短縮により技術習得も困難に。一方で4号特例廃止により設計手間は増加。何より職人不足。この状況を見て非住宅分野にシフト
④非住宅の建物は顧客の業績次第でリピート注文が得られる。顧客と一緒に成長できる。一方で戸建て住宅は基本的には1棟建てれば終わり
⑤現在の非住宅建築の内訳は・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー6月号(2025年5月30日発行)確認リノベ超白的Q&A』(P.90〜)でご覧ください。
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