丸紀(和歌山県美浜町)はこのほど、同社オリジナル商品のセルフクリーニング機能付き木製外壁材「Ow(M-FECTコーティング)」が、世界3大デザイン賞とされる「iFデザインアワード2025」を受賞したと発表した。
同賞は、世界の工業製品等を対象に優れたデザインに贈られるもので、今回は世界のデザイン専門家131名が、66カ国・地域から応募された1万1000件の中から選出した。「Textiles/Walls/Floor」部門で外壁材が受賞したのは同社のみだった。
受賞作品は、国産木材の魅力発信拠点「MOCTION」(東京都新宿区/新宿パークタワー)にて5月20日まで展示する。

受賞した「Ow(M-FECTコーティング)」を外壁材に使った丸紀事務所棟(和歌山県美浜町)
「Ow(M-FECTコーティング)」は、紀州材を使用した木質外壁材「Ow」に、セルフクリーニング機能と帯電防止機能を持つ塗料「M-FECT」を塗布した製品。撥水性に優れ、防虫・防腐・防カビ・防蟻効果もあることから、外壁材の美観を長期間維持するとともに、劣化を遅らせメンテナンス回数を減らすことができる。
和歌山県に自社工場を持つ同社が、地元産の「紀州材」を使用した同製品を生産することで、伐採から製品化までに使用するエネルギー消費量の低減を実現。自然環境への負荷を抑えながら、木の美しさを保つ機能とデザイン、顧客の「外壁に木材を使用したい」という要望に対応可能な製品となっている。
「Ow」は、塗装仕上げ済み商品のため、現場での塗装仕上げが不要。商品到着後すぐに作業できるため、工期短縮・経費削減に貢献する。外装材は4種類から選択可能。カラーは11色。

(左から)Ow 縦張り、鎧張り、ボーダー下見板、ハーフログ ※すべて紀州杉
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