相羽建設で「家と暮らしのコーディネーター」(新築・リフォーム・住まい手の相談窓口をメインとする営業)として従事する栗林幸氏は、2度の育休取得を経た後、期限を定めていない時短勤務制度を活用。職場復帰して約2年になる。

栗林幸氏(左)と相羽照美氏(右)
栗林氏が生き生きと働く理由のひとつが子育て経験を持つ上司の存在。社長の妻で総務経理部事務長の相羽美里氏や、栗林氏の直属の上司の相羽照美氏に相談しやすい環境が整っており、職場復帰の前に就業時間や仕事内容についてしっかりと話ができた。
大きかったのが、過去に照美氏が子育てをしながら同社で働いていたこと。当時の経験をもとに、栗林氏の意見を柔軟に取り入れた勤務体制を整えた
文:編集部、取材:大菅 力
期限の定めのない時短勤務制度が
子育て中の女性とマッチ
❶同社の時短勤務制度は期限に制限を定めていない。一般的には子どもの年齢が3歳未満までとするケースが多く、いわゆる「小1の壁」※に直面しやすい。
同社の場合、3歳以降の働き方もイメージしやすく、将来に対する不安が軽減される
❷時短勤務の勤務時間は、通勤時間などを含め個々の事情に合わせて柔軟に対応。在宅勤務も業務内容次第で併用できる
❸職場の雰囲気も重要。子育て経験のない社員を含めて「この働き方なら仕事と子育てを両立できそう」という環境づくりに前向きであることが理想的。
同社は女性スタッフが4割を占めており(パート含む)、一般的な工務店と比べて比率が高い。現在も・・・
※小1の壁…子どもの小学校入学を機に共働き家庭が直面する社会的な問題。保育園に預けていた際には実現できていた仕事と子育ての両立が難しくなることを指す場合が多い
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー3月号(2025年2月28日発行)脱まったり工務店』(P.56〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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