日銀は1月23日、1月の主要銀行貸し出し動向アンケート調査を発表した。過去3カ月の資金需要判断指数(DI)は、企業向けがプラス10(前回はプラス9)で、4期連続で上昇した。建設・不動産業で需要の伸びが目立った。
DIは資金需要が「増加」「やや増加」と回答した割合から「減少」「やや減少」を引いた値。
業種別で見ると、建設・不動産では大企業向けがプラス15(同プラス4)、中堅企業向けがプラス10(同プラス2)、中小企業向けがプラス6(同プラス4)といずれも拡大。資材高による調達コストの増加を背景に、資金需要が伸びたとみられる。
企業の規模別では、大企業向けがプラス10(同プラス6)、中堅企業向けがマイナス1(同プラス3)、中小企業向けがプラス5(同プラス5)だった。
今後3カ月の見通しは、企業向けがプラス3(同プラス3)と予想。日銀は「運転資金需要の高まりは続く」と分析する。
調査対象は全国の貸出残高上位50位までの金融機関。回答期間は昨年12月10日から1月14日まで。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。