撤去電柱を戸建て住宅の地盤改良材へ　ヤマダホームズが採用

東電物流（東京都品川区）、東京電力パワーグリッド（東電PG、東京都千代田区）はこのほど、撤去電柱を活用した新たなパイル工法を展開するとともに、同工法に使用するアップサイクル製品を活用した事業を開始すると発表した。

同事業では、道路拡幅工事などで分割・切断して撤去した電柱のなかから健全なものを選別し、パイルとして切断・加工したアップサイクル製品「リボーンポール・パイル」を活用。非破壊強度試験や中性化劣化診断などを実施し、合格品のみを利用する。

両社はヤマダホームズ（群馬県高崎市）と協業し、リボーンポール・パイルを戸建て住宅用の地盤改良材として適用するための実証実験を実施。従来の住宅用地盤改良工事と比較しても十分な地耐力を保ち、強度面・靭性面で優位性を発揮できるとともに、現状のリサイクル処理過程で二酸化炭素排出を抑制すると実証した。

ヤマダホームズは、関東圏においてリボーンポール・パイルを用いた地盤保証付き工法の適用を開始する。対応エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、静岡県（富士川以東）。

リボーンポール・パイル 住宅用基礎改良材としての利用イメージ