従来よりエコ＋低コストな不同沈下修正工法　住林など３社が共同開発

　住友林業（東京都千代田区）、日新製鋼（同）、日新鋼管（同）の３社は、軟弱地盤で住宅に不同沈下が発生した場合に基礎ごと住宅をリフトアップして沈下を修正する「住宅用不同沈下修正工法」を開発した。

　同工法は、住宅建設段階であらかじめ基礎下に膨張型鋼管（ロックボルト：ＲＢ）を敷設しておき、万が一沈下が起きた場合に地盤の調整・修正を行うことができるもの。不同沈下発生時に修正工事をする「先施工工法」と、不同沈下発生後の住宅に適用する「後施工工法」の２種類がある。

　「先施工工法」ではＲＢへの注水により隙間を形成。その隙間に耐圧バッグを挿入してレベル調整した後、発泡ウレタンなどの充填材を入れる。もうひとつの「後施工工法」では、先施工の工程に地盤を掘削してＲＢを敷設する作業が加わる。

　薬液を注入する従来工法に比べて環境に優しく、また油圧ジャッキによるリフトアップ工法よりも耐食性・コストパフォーマンスに優れるのが特徴という。現在特許を出願中。