大和ハウスが初の５階建て住宅、多世帯同居・賃貸併用ニーズに対応

　大和ハウス工業（大阪府大阪市）は４月２７日、重量鉄骨ラーメン構造による同社初の５階建て商品「ｓｋｙｅ（スカイエ）」を東京・神奈川・千葉・埼玉で発売する。多世帯型同居、賃貸併用、店舗併用など、さまざまなニーズに対応できる商品として、年間１００棟の販売をめざす。

　同社は２０１２年２月、都市部の建て替え層向けに、狭小敷地を有効活用する軽量鉄骨造３階建て商品の「ｘｅｖｏ０３」を発売、好評を得ているという。ただし、３階建てでは必要な床面積を確保できないケースがあり、またここ数年、４･５階建て中層住宅の建設戸数が増加傾向にあることを受けて、今回の新商品を開発した。

　構造柱には２００ミリ角の角型鋼管を採用、接合部には２２ミリの厚肉鋼板を使うことで耐震性を向上。柱と梁の接合部は、自社工場内の溶接で一体化し全数検査を行ったうえで出荷することにより、強度と品質を両立する。

　また、最大６３７０ミリのワイドスパンを実現することで、開放的なＬＤＫやオープンな店舗スペースにも対応。さらに、２～５階の床を張り出す「キャンチルーム」は最大２０４７.５ミリ、「キャンチバルコニー」は最大１８２０ミリまで張り出せるようにして敷地の有効利用策を提案している。
　本体工事税込価格８２万５０００円台/３.３ｍ^２〜。