着工減少時代を生き抜く工務店の新戦略-「新自由設計住宅」の活用
新築着工の減少が続く中、注文住宅市場では激しい競争が繰り広げられている。このような状況下で「利益が出ない」「プランが決まらない」「顧客との認識のズレが埋まらない」といった課題に直面する地域工務店は少なくない。
こうした課題の打開策として注目を集めているのが、宮崎県の工務店・チトセホームが提案する「新自由設計住宅」だ。考案者の同社代表取締役・西山哲郎さんは「脱・注文住宅」という視点から、地域密着工務店の新たな生存戦略を提案する。
提案スピードと利益確保を両立、人材育成にも効果
従来の注文住宅は、施主の要望をすべてゼロから形にするため、打ち合わせや設計に多くの時間と労力を要しており、工務店もそれを当たり前だと考えていた。一方、西山さんが提唱する新自由設計住宅は、45通りの標準プランをベースに、敷地条件や顧客のニーズを踏まえて柔軟にカスタマイズを加えながら設計を進める。
こうすることで、営業担当者が主導権を握りつつスピーディに提案することが可能となり、受注機会の損失を防ぐ。同時に、業務効率の向上と利益の確保を両立できる仕組みが構築されている。
さらに設計フローの標準化にもつながり、社内教育や新人育成の効率化にも貢献する。さらに、耐震等級3といった性能基準にも対応しやすく、建築確認や各種申請においても大幅な手間の削減が実現しているという。
価格競争からの脱却を目指す工務店へ
「価格競争から抜け出したい」「営業のクロージング力を高めたい」「提案スピードを上げて失注を防ぎたい」——こうした思いを抱える工務店経営者や設計・営業担当者にとって、チトセホームの実例は大きなヒントとなる。
新建ハウジングではこのほど、西山さん本人による「新自由設計住宅」解説動画を作成。動画では、実際の設計プロセスや導入後の成果についても詳しく紹介されており、すぐに実務に取り入れられる内容となっている。
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