ベターリビングは5月29日、「ベターリビング相談年報2025」(PDF)を公表した。2024年度に窓口で受け付けた相談内容を項目別に整理し、年報としてまとめたもの。同財団では、相談業務を通じて得られたユーザーからの意見を、新規部品開発や既認定品目の認定基準、試験方法の改正などの参考にしている。
2024年度に寄せられた相談件数は1270件で、前年から18件減少。相談件数は2022年度以降、年間約1200~1400件程度で推移している。相談者の内訳は、905件(71.2%)が「エンドユーザー」で、次いで集合住宅の管理会社、不動産会社などの住宅管理業者、設計事務所・建設会社などの「中間ユーザー」が340件(26.8%)を占めている。
「中間ユーザー」の内訳は、「住宅管理業者」150件(61.7%)、「リフォーム業者」50件(20.6%)、「住宅建設業者」26件(10.7%)、「部品販売・施工業者」16件(6.6%)などだった。

相談件数の推移
相談内容では、部品の不具合による修理・点検、パーツ入手など「アフターサービス」に関する相談が1103件(86.9%)で最多に。「アフターサービス」の内訳は、「不具合」478件(43%)、「取扱方法」296件(27%)、「パーツ入手」261件(24%)が上位となった。
品目別では、「不具合」は▽暖・冷房システム製品の水漏れ・故障▽ガス給湯機のエラー表示・運転停止▽給水ポンプシステムの水漏れ▽ガレージのシャッターの故障▽ドア・クローザのオイル漏れ、「取扱方法」は▽郵便受箱を開けるためのダイヤル錠の解除方法▽浴室暖房乾燥機の手入れ方法▽ドア・クローザの開閉速度の調整、「パーツ入手」は▽物置ユニットの鍵▽浴室暖房乾燥機のフィルター▽郵便受箱のダイヤル交換―といった問い合わせが多かった。

品目別の問い合わせの割合
■関連記事
BL基準に「シャワールームユニット」追加 溺水事故防止を考慮
BL認定基準「浴室換気改修用パネル」を新規制定
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。