理世化学、図面をスキャンしてなぞるだけの建築積算ソフトを販売

　ソフトウェア開発・販売や建築資材の販売を手がける理世化学（広島県東広島市）は、図面をスキャンしてなぞるだけで住宅一棟分を丸ごと自動積算する建築積算ソフト「ズカラカズ（図から数）」を販売している。今年２月２３日に特許を取得したもの。原価計算・積算見積・発注書・実行予算書・請求関連帳票を、図面をスキャンしてなぞるだけで簡単に作成できる。グループ会社で工務店を経営しているからこそ実現できたという簡単な操作性、きめ細やかなサポートが特徴となっている。

　同ソフトは、次元が違う積算を同時に行うことを目的としたアルゴリズムにより、操作性および操作工程（時間）の大幅な短縮を実現する。操作は（１）図面を取り込む（手描き図面はスキャンし、ＣＡＤなどデータ図面は画像データに変換して取り込み。ＪＰＥＧ、ＰＮＧ形式推奨）、（２）図面の寸法を補正、（３）区画をなぞる、（４）建具と住宅設備を置く、（５）外郭、基礎、屋根をなぞる、の５つのステップで構成する。建築の専門知識は一切不要。

　これにより、従来のＣＡＤ連動型でも成し得えなかった、図面に現れない部材データ、工事データもすべて拾い出せる。運搬費や確認申請手数料といった図面に描かれていない項目も自動積算する。既存の経理ソフトとも連動可能となっている。

　同ソフトはライセンス販売により展開する。初期コストを抑え、月額でも安心の価格で提供する。

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