ナスタ(東京都港区)は6月16日、2024年度に同社が販売した戸建て住宅向けの宅配ボックスが過去最高の販売数となったと発表した。累計では、2017年の発売以降、約6万4000世帯に普及している。
同社は、戸建て住宅向けの宅配ボックスを普及させようと2016年に開発をスタートし、翌2017年に最初の製品を発売。その後、昨年8月に発売したポスト一体型の宅配ボックス「Nasta Box +POST(ナスタボックス プラスポスト)」が人気を集め、2024年度は想定の1.2倍の売れ行きとなった。2025年度は昨年比5倍の出荷を見込む。
同製品は、複数の荷物を受け取れるのが特徴。複数荷物の受け取り機能は、宅配業者にとっては再配達防止につながり、ユーザーにとっては留守中でも複数の荷物を受け取れるメリットがある。
Mサイズが幅39×奥行31.7×高さ59cm、Lサイズが幅39×奥行47.7×高さ59cm。設置タイプは5種類。ボックス本体の価格は、いずれも税込みでMが7万9200円~、Lが8万5800円~。
同社が行った2023年の調査では、宅配ボックスはマンションの62.0%に備わっているものの、戸建て住宅では31.1%と戸建て住宅への普及の遅れが浮き彫りとなった。同社では今後も宅配ボックスの普及に努め、社会的な再配達の削減に貢献していくとしている。
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