パナソニック くらしアプライアンス社(東京都品川区)とパナソニック エコテクノロジー関東(茨城県稲敷市)は、使用済みエアコンの解体作業を効率化する「エアコン室外機フロン自動回収システム」を開発した。家電製品のリサイクルでは業界初という。
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象となる使用済み家電のうち、家庭用エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機(ヒートポンプ機能付き)には、フロンの回収と適正な処理が義務づけられており、構造が異なるさまざまな機種からフロンを回収するには高度な技術や経験が求められるという。
今回、「エアコン室外機フロン自動回収システム」を開発。
平面・立面2つの視点で撮影した画像データからメーカー・機種による仕様の違いを認識して室外機の弁の位置を高精度・高速で検出する画像認識技術を使い、エアコン室外機の2種類の弁に対応した独自治具「回収カプラ」を開発することでフロンを漏らすことなく弁と回収タンクをつなぎ、ガス漏れを見逃さないリークチェック機能により、フロンの確実な自動回収を実現した。
回収工程にかかる時間は配管内に充填されたフロンの量に左右されるが、室外機のフロンを回収している間に、別の室外機の画像認識を行い、3台同時にフロン回収を行うシステムを構想。
さまざまな機種のエアコン室外機に対応できるため、フロン回収作業の効率化が期待できるとする。
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