地中熱利用の掘削コストを1/3にする試験工事

　ＬＩＸＩＬ住宅研究所 フィアスホームカンパニー（東京都江東区）は６月２２日から福井大学と共同で、地中熱利用空調システム（＝地中熱エアコン）の設置コスト低減を目的にした杭打ち機による住宅用地中熱杭試験工事を開始する。

　今回の試験は、戸建て住宅の小型杭打機を使って地中熱利用設備を設置することで、従来のボーリングによる施工費約１５０万円を３分の１に縮減することを目指すもの。完成後の総延長約１００ｍの熱交換杭は、地中熱ヒートポンプとつないで採熱しフィアスホーム福井北店（ダイホクホーム）のモデルハウス（福井県坂井市）の冷暖房に利用する。
　また杭試験工事後は、既存工法による地中熱エアコンと空気熱エアコン方式を比べて節電効果を検証していく。