「北欧の住思想である、一軒の家を100~200年と住み継ぐこと、厳しい環境から家族・生活を守り続ける、手入れや自分らしい飾り付けで家を楽しみ、愛着を深めるといった価値観を、この地でも根付かせていきたい」。クロダハウス(石川県金沢市)は創業以来80年に渡り、輸入住宅の販売・施工をはじめ地域の住環境に貢献してきました。昨年から古民家を主ターゲットにしたリノベーション事業にも本格参入。同社のリノベーション事業の取り組みを紹介します。【コダリノ研究所 稲葉元一朗】

リノベーションモデルハウスと筆者。壁に掲げられた数字は建物が建築された年号だ
古民家が点在する市場背景
同社のモデルハウスがあるのは、伝統構法「アズマダチ」の建物が約1900棟存在する砺波平野の一角です。古民家が点在する市場を背景に、昨年8月、事業全体を貫く思想、コンセプトの表明、さらには性能向上のエビデンスとして、築148年の古民家をフルリノベーションした常設型モデルハウスを完成しました。
建物の鑑定、床下インスペクション、耐震診断といった一連の調査や補強計画は、古民家再生協会のサポートを受けながら実施しました。
コンセプトの構築においては「本物の暖かさ」「北欧デザイン」「安心、安全、健康」「省エネ」「選ぶ楽しさ(カスタマイズオプション)」「住育」「資産価値」「北欧住思想」といった8要素を、社内の共通認識として醸成。モデルハウスのプランニングは、この8要素の具現化を前提に社内設計スタッフによるコンペを経て決定しました。顧客接点の中で特に重視するリノベーションサイトに関しては・・・
この記事は新建ハウジング6月10日号3面(2025年6月10日発行)に掲載しています。
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