大工を社員化し育成に取り組む首都圏の工務店42社が参加する東京大工塾(理事長=佐藤義明・ハウステックス社長)は10月20日、第7期決算総会を開催した。2023年10月からの第8期では、社会からの認知度向上のため、生活者向けイベントでの建て方のデモンストレーションなどを計画する。また総会に合わせ、芝浦工業大学の蟹澤宏剛教授を招いての勉強会も行った。
建て方のデモンストレーションは、事務局を務める建材商社のタカキ(東京都東大和市)が夏に開催している子ども向けイベント・夏休み木工チャレンジが10周年を迎えるのに合わせて、来年8月に実施を予定する。
佐藤理事長は開会のあいさつで「第8期は、大工の根幹である建て方を披露し、広く(大工と塾の存在を)PRしていく。東京大工塾も“メジャーデビュー”したい」と、業界外への発信を強化していく考えを表明した。
また第7期からは、離職者を減らすための試みとして、コミュニケーション研修を開始した。7期までに累計51人が入塾したが、うち27人が退塾(退職者のほか、大工以外の職種への異動も含む)。親方と新規入職者のコミュニケーションが課題のひとつとなっているとして、指導者となる立場の大工を対象に実施。20代から40代までの大工が参加している・・・
この記事は新建ハウジング11月10日号5面(2023年11月10日発行)に掲載しています。
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