木構造のトータルな課題解決を支援する「Ｊ３大耐震アイテム」

　年間約１０００棟の構造計算・計画の実績を持つＪ建築システム（札幌市）は、工務店の駆け込み寺として、木構造のトータルな課題解決を支援するツール「Ｊ３大耐震アイテム」を提案する。また、木と鉄の融合による「Ｊブリッド工法」の採用で実現する大空間など、構造が可能にするデザインを提案する。

　同社が展開する「Ｊ３大耐震アイテム」とは、窓が耐力壁になる「Ｊ－耐震開口フレーム」、公共の建築物に実用できるアラミド繊維シート「ＪＢＲＡシステム」、ＰＣａ束と断熱型枠による合理化基礎工法「耐圧版式 グリッドポスト」。「グリッドポスト」はＢＣＪ認定を取得した耐圧版式の工法で、通風によってドライな床下を実現するほか、７日間の短工期で技術者不足の課題にも対応する。

　そのほか、同社は、熱貫流率Ｕ値をリアルタイム実測し、光熱費をシミュレーションできる断熱診断ツール「ＪＪＪ断熱診断」を提供する。同ツールは実測Ｕ値から光熱費をシミュレーションするもので、改修前後の燃費が比較でき、分かりやすい改修提案を可能にする。東京大学生産技術研究所／加藤研究室との共同研究で開発したもので、技術的根拠である「現場における建築部位の断熱性能の測定方法（赤外線カメラによる熱画像法）ＩＳＯ９８６９−２：２０１８」が昨年登録された。

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